無機質なトレーディングの脇で
今日も金が最高値を更新し、つられるように銅も原油も上昇。原油はOPECで増産を招きかねない水準まで上昇する中、こんなニュースにほっこり
なぜ外房の海で見つかった? 魚が届けた15年前の手紙
2008-01-25 13:09 (New York)
15年前、川崎市の小学生が書いて風船で飛ばした手紙が、千葉県の犬吠埼沖で底引き
網にかかった。水深1000メートルの海底で水揚げされたサメガレイに付着していた。
大学生になった差出人は25日、銚子市漁協を訪れ、手紙を受け取った。なぜ外房の海で
見つかったのか。ずっと海底にあったのだろうか。
差出人は早大2年の白髭奈津実さん(21)。
白髭さんは25日、銚子漁港を訪れ、発見者の漁業君野喜好さん(52)から手紙を受
け取った。破損がなく、はっきり読めることに驚いた。
「一生こんないいことはないかもしれない。見つけて連絡までしていただいた君野さん
に本当に感謝しています」
君野さんは「15年も前のものでたまげた。『おへんじをください』とあったし、学校
の名前も書かれていたので漁協に連絡を頼んだが、無事返せてよかった」と、ほっとした
表情を見せた。
●紙質のせい?
2人は驚きを隠さないが、そもそも紙は長い時間、水中で形をとどめられるのか。
山内龍男・京大准教授(紙科学)は「紙質や水流など好条件が重なれば、15年にわた
って水中で保存され続けることは十分ありうる」と言う。登山用の地図などは、紙の繊維
の結合部分に水が入りにくくする紙力増強剤を使っており、水中でも数十年もつ可能性が
あるという。
ノートや便箋(びんせん)など普通の紙の多くでも、一般的な紙力増強剤やインクのに
じみを防ぐ物質が入っており、意外に長持ちするそうだ。
だが、山内准教授は「そんな普通の紙だと、水中で5年ももたずに紙の繊維がバラバラ
になってしまうケースが多い」と話す。
上埜武夫・静岡大元教授(紙パルプ、環境科学)は「小学生の使う紙だから、特殊な防
水加工をしたとは考えにくい」と言う。手紙がしばらくは陸上にあって水中にあった時間
は長くないのでは、とみる。
白髭さんによると、紙は、小1の2学期、教室で先生から渡されたという。紙質などす
っかり忘れていたが、25日、漁港で受け取り、普通よりつるつるした手触りの紙だった
ことに気づいた。「水をはじく感じの紙だったので長持ちしたのでしょうか」。鉛筆では
なくペンで書いて、隅にパンチ穴を開けたことは覚えていたという。
●魚は当時10センチ
では、手紙は水中でどんな状態にあったのか。
東京・築地市場の「おさかな普及センター資料館」の坂本一男館長(魚類学)は「海中
を漂っていた手紙が、網にかかる過程で魚に付着したと考えるのが普通では」と推理する
。
サメガレイは生後6年で体長50センチに達するが、手紙の付着していた魚が15年前
に生まれていたとしても、10センチ足らずの幼魚だったとみられる。同じ魚がずっと手
紙を抱いていた可能性は低い。
●偏西風が影響
手紙を結んだ風船はどこまで飛んだのか。
ヘリウムを入れたゴム風船は通常、上空約8000メートルまで上昇するがやがて破裂
する。気圧が上空5500メートルほどで地上の半分に下がって風船が膨張するうえ、気
温は千メートルごとに約6度低下し寒さで割れやすくなるからだ。
インターネット上で「風船専門ドットコム」を運営する広告会社グルーブ(東京)によ
ると、容量10リットルの普通のゴム風船はヘリウムを入れると約5グラムの浮力がある
。風船自体は1グラム台で、軽い手紙を付ければ相当の高さまで上がるという。
上昇を始めれば今度は風で流される。とくに冬場は上空5000メートル以上を偏西風
が吹いており、放たれた風船は太平洋上空に流れることになる。
小学校から犬吠埼沖まで約150キロ。「海流からすると、房総半島の館山や勝浦の沖
から流されながら少しずつ沈んでいき、犬吠埼沖で1000メートルの海底まで達した」
というのが手紙を見つけた君野さんの推理だ。
●そして食卓へ
君野さんによると、手紙を運んだサメガレイは何事もなかったように競り落とされ、出
荷されたという。
◇
■「がんばったカレイに感謝」
川崎市宮前区の市立宮崎小1年生だった白髭さんが風船を飛ばしたのは93年11月2
7日。開校120周年を祝い、校庭に集まった全校児童約千人が、手紙を結んだ風船をカ
ウントダウンに合わせて一斉に放った。
「だれかに届くといいな」。白髭さんはそんな思いで小さくなるまで風船を眺め続けた
。「きれいな空だった」「風船がありのように小さくなった」と別の児童も当時、こう文
集に書いた。
飛ばした手紙に返事が届くと、先生が朝礼で紹介した。「千葉県からが大半で、2年後
に届いたものもあった」と当時、同小にいた中村清治先生は振り返る。
白髭さんは、自分にも返事が来てほしいと思いつつ、いつしか手紙のことを忘れた。油
性のペンで書いた記憶はあるが、何を書いたかはすっかり忘れていたという。
卒業後は地元の中学、市内の高校に進んだ。浪人した末に大学合格。月日は流れていた
。
「長く海底にあったものが今ごろ拾われるなんてびっくり。本当にこんなことがあるん
ですね。がんばったカレイにはありがとうを言わないと。食べたらかわいそう」
手紙は額に入れて自宅に飾りたいという。
20080126
K2008012503580001
◇朝日新聞ニュース◇
社会
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-0- Jan/25/2008 18:09 GMT
ということで、こんなニュースで風船を飛ばした人が、浪人したとか報じられるのはどうかと思いつつ、当人のやわらかさにほっこり(サラリーマンNEOで覚えた言葉)しました。

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